特定技能協議会とは?その役割と加入の重要性
特定技能外国人を受け入れる企業にとって、「特定技能協議会」への加入は避けて通れない重要なステップです。この協議会は、特定技能制度を円滑かつ適正に運用するために設立された分野別の機関であり、受け入れ企業が守るべき制度や法令を支援・監視する役割を担っています。
この記事では、特定技能協議会の基本情報や加入要件、分野別の協議会について詳しく解説します。これから特定技能外国人の受け入れを検討している企業にとって、協議会加入のタイミングや必要な準備を理解するためのガイドラインとしてご活用ください。
特定技能協議会とは?
特定技能協議会は、各産業分野ごとに担当官公庁が設置している機関で、特定技能外国人の受け入れ企業が加入することを義務付けられています。以下の共通した役割を担っています:
協議会の主な目的・活動内容
- 特定技能外国人の受け入れに関する制度や優良事例の周知
- 法令遵守の啓発
- 就業構造や経済情勢の変化に関する情報収集・分析
- 地域ごとの人手不足状況の調査と対策
- 都市部への労働力集中を防ぐための調整
- その他、適正な受け入れのための情報共有や課題解決
各分野の協議会は、担当する省庁の指導のもとで活動しています。例えば、農業分野では農林水産省、建設分野では国土交通省が管轄しています。
協議会への加入は義務?特定技能制度との関係性
はい、特定技能協議会への加入は義務です。協議会に加入していない企業は、特定技能外国人を受け入れることができません。以下の点を押さえておきましょう:
- 協議会は分野別に設置されており、受け入れる分野に適した協議会に加入する必要があります。
- 受け入れる事業所単位で加入が求められる場合もあります(例:建設分野)。
- 協議会に加入することで、受け入れ要件を満たしているかを確認するプロセスが進むため、加入申請は在留資格申請前に行わなければなりません。
協議会加入に関するポイント
1. 受け入れ2人目以降の加入は不要
同じ分野で2人目以降の特定技能外国人を受け入れる場合、新たに協議会に加入する必要はありません。ただし、以下の場合は注意が必要です:
- 受け入れ予定がなくなった場合、協議会への退会申請が必要。
- 計画変更や予定人数の増減があった場合、協議会へ変更届を提出。
2. 入会審査の通過が受け入れ要件の確認となる
協議会の入会申請が許可されると、受け入れ企業が要件を満たしていると判断されます。この段階で以下の確認が行われます:
- 業務内容が特定技能外国人の従事可能な範囲であること。
- 受け入れ企業が日本標準産業分類などに基づく分野に属していること。
3. 加入のタイミング
2024年6月15日以降、在留資格申請の際に協議会加入証明書が必要となります。これに伴い、協議会加入は特定技能外国人の受け入れ前に必須となりました。以前の「受け入れ後4カ月以内で加入すればよい」というルールは廃止されています。
協議会加入に必要な費用
分野ごとに異なりますが、多くの分野では協議会への加入費用は無料です。ただし、建設分野のように年会費が必要な場合があります。
建設分野の例
- 正会員:年会費36万円
- 賛助会員:年会費24万円
- 受け入れ負担金:月額12,500円/人
分野別・協議会一覧
以下は分野ごとの協議会と管轄省庁の一覧です:
| 分野 | 協議会名 | 管轄省庁 |
|---|---|---|
| 介護 | 介護分野における特定技能協議会 | 厚生労働省 |
| 農業 | 農業特定技能協議会 | 農林水産省 |
| 建設 | 一般社団法人 建設技能人材機構 | 国土交通省 |
| 飲食料品製造業 | 食品産業特定技能協議会 | 農林水産省 |
| 外食業 | 外食分野特定技能協議会 | 農林水産省 |
| 宿泊業 | 宿泊分野特定技能協議会 | 国土交通省 観光庁 |
| 漁業 | 漁業特定技能協議会 | 農林水産省 水産庁 |
| 自動車整備 | 自動車整備分野特定技能協議会 | 国土交通省 |
協議会加入方法と必要書類
協議会ごとに加入方法や必要書類は異なります。例えば:
- 介護分野:事業所の指定通知書、雇用条件書、支援計画書、在留カード写しなど
- 農業分野:オンライン申請で、事業所情報や受け入れ計画を入力する形式
それぞれの分野で異なる書類が必要なため、事前に協議会の公式ウェブサイトで確認しましょう。
注意点:在留資格申請に協議会加入が必須
協議会加入証明書は、在留資格申請の際に必須の書類です。加入が遅れると在留資格の取得が遅れ、受け入れスケジュールに影響が出るため、早めに申請手続きを行いましょう。
まとめ:協議会加入は特定技能受け入れの第一歩
特定技能外国人を受け入れるには、協議会加入が必要不可欠です。加入することで受け入れ要件が確認され、特定技能制度を適切に運用するためのサポートを受けることができます。
- 早めの加入申請を心掛けること
- 分野ごとの要件や書類を正確に準備すること
- 初回加入時は不備が発生しやすいため慎重に対応すること
これらのポイントを押さえ、特定技能制度を活用したスムーズな受け入れを実現しましょう。

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