「地方で外国人材が根づく条件」北海道が抱える構造リスクと、キタカラ流・定着の肝
外国人材の東京圏流入が過去最大になったというニュースを受け、私は改めて地方、とりわけ北海道が抱える構造的な定着リスクを考えさせられた。
北海道は賃金水準が全国平均より低く、冬の生活ハードルも高い。
娯楽の少なさや、同胞との出会いの少なさもあり、外国人材の孤立が生じやすい土地柄である。
根本的に外国人材には、日本のどの地域にも“最初の土着”がない。
その人たちが地方で暮らしていくには、心の拠り所となる“第二の故郷”が意図的に必要になる。
この第二の故郷づくりこそが、地方の定着の肝であり、北海道の未来を左右する鍵になると私は考える。
■ 北海道が抱える「構造的な定着リスク」
まず認識すべきは、地方にとって定着は精神論ではなく構造問題だということ。
・寒冷地特有の生活困難
・全国水準よりも低い賃金
・娯楽の少なさと都市部へのアクセスの悪さ
・同胞に出会いづらい環境
これらは、個人の努力や企業の善意だけでは覆せない。
「居場所を見つけにくい」という構造的な壁が、外国人材の流出を引き起こしやすくする。
では、地方はどうすればいいのか。
東京のような賃金水準で戦うことはできない。
しかし、地方にしか作れない価値がある。
それが「第二の故郷づくり」である。
■ キタカラ流・地方定着の肝①
「ここにいたい」と思える心の拠点づくり
外国人材が離職・転出する背景には、仕事の不満よりも圧倒的に「孤立」が多い。
逆に、定着が長い方々には、必ず共通することがある。
・仲間がいる
・相談できる人がいる
・必要とされるコミュニティがある
・帰れる場所がある
これは、給料や待遇では埋まらない部分である。
人間が「ここにいていい」と感じられる安心感。
その積み重ねが「根づく力」を生む。
どれだけ企業が努力しても、居場所のない地域では定着のハードルがあがる
だからこそ地方は、「意図的に居場所をつくる」視点が不可欠なのだ。
■ キタカラ流・地方定着の肝②
企業ができる「ほんの小さな工夫」
定着の鍵は、特別な制度でも大きな投資でもない。
日常の中にある。
・1日1回の短い対話
・先輩スタッフを相談役にする
・休日の過ごし方の提案
・小さな交流機会をつくる
これらは一見地味だが、効果は大きい。
「受け入れられている」と感じるだけで、働く人の表情は変わる。
小さな変化に気づける環境は、離職やトラブルの予防にも直結する。
むしろ、制度よりもこの「日々の接触」のほうが、定着に与える影響は大きいと私は感じている。
■ キタカラ流・地方定着の肝③
地域住民・団体・自治体を巻き込む仕組み
地方企業だけで定着を作るのは大変だ。
地域の関与がどれほどあるかで、結果はまったく違ってくる。
地域住民
日常のあいさつ、声がけという「顔の見える関係づくり」。
たった一言が、外国人材の孤立を救うことがある。
地域団体・NPO
日本語学習、生活相談、イベントだけではなく、
コミュニティや私生活の付き合いなど、第三の居場所として機能することもある。
自治体
単発イベントにとどまらず、
多文化共生ではなく 「多文化コミュニティ再構築」 を政策に据えること。
ここが地方行政の勝負どころではないか。
外国人材の定着は、地域のあり方そのものと直結している。
■ キタカラ流・地方定着の肝④
登録支援機関との連携で「ミスマッチの芽」を拾う
登録支援機関は、外国人材の生活・相談・企業調整を担う重要な存在だが、
本質的役割は 「小さな違和感を早期に拾うこと」 にある。
企業だけでは、本人の微妙な心の揺れは見えないことが多い。
地域も同じだ。
・言葉にできていない不安
・生活のつまずき、寂しさ
・仕事・職場への小さな違和感
こうした芽を早期に見つけるには、
企業 × 地域 × 支援機関 の三者連携が不可欠である。
深刻化してからでは遅い。
問題・トラブルの予防こそが、地方定着の核心である。
■ 最後に―採用は入口、定着が未来をつくる
採用はスタートに過ぎない。
定着こそが企業の力になり、地域の未来をつくる。
私が毎月インドネシアを訪れ、来日前から信頼関係を築いているのも、
すべては「根づく力」の土台をつくるため。
地方における外国人材定着は、
制度でも書類でも解決しない。
人と人が支え合う環境づくりでしか実現しないからだ。
北海道を、
外国人材にとっての「第二の故郷」にする。
その挑戦を、これからも続けていきたい。
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株式会社キタカラ
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