「外国人材=関係人口」という視点
地域を“第二のふるさと”にする定着支援
お恥ずかしながら、「関係人口」という言葉を最近知りました。 行政を離れて10年以上。こうした言葉から遠ざかっていた自分に、少しショックを受けました。
観光でも移住でもない。 でも地域に関わり、たまに訪れ、何かを手伝ってくれる。 そんな人たちが地域の未来を支えているという考え方。
これは外国人材にもあてはまります。
そう思いながら読み進めたのが、オススメいただいた高橋博之さんの『関係人口』。 その読後に、私の頭に浮かんだのは、外国人材支援の現場で出会ってきた外国人たちの姿でした。
働きに来るだけじゃない。暮らしをつくる人たちへ
北海道でも、多くの外国人材がすでに地域で働いています。 農業、漁業、介護、建設、食品工場など、地域の仕事を日々支えてくれています。
でも、私たちが目指しているのは「労働力の穴埋め」ではありません。 彼らに、この地域を「第二のふるさと」と思ってもらうことです。
・雪の中での出勤に苦労しながらも、「雪、きれいですね」と笑ってくれる
・職場の仲間とお祭りに出かけ、「浴衣かわいい」とはしゃぐ
・日本人の友人に釣りに誘われて、「また行きたい」と話す
そんな瞬間に出会うと、もうこの子は地域の一員になりはじめてるなと感じます。
定着は制度の話ではなく、関係の話
私たちキタカラが大切にしているのは、制度に沿って滞在してもらうことではありません。 その地域で、誰かと関係を持ち、誰かと何かを共有してもらうこと。
制度に乗って来日しても、言葉が通じず、地域とつながれず、孤立してしまっては意味がない。 私たちは、定着とは「制度の話」ではなく「関係の話」だと考えています。
外国人材は、すでに関係人口になっている
「関係人口」という言葉の定義は、
地域に継続的に関心を持ち、何らかの形で関与する人々(総務省)
この定義、外国人材にも当てはまります。
・地域行事に参加して楽しんでいる
・SNSで地元の景色や文化を発信している
・スーパーで購入した地元食材を美味しく食べている
改めて考えるとこれはもう、関係人口の入口だなぁと。
ここから地域との関わりが深まり、信頼が育てば、定住につながるかもしれない。 たとえ転居しても、いつかまた戻ってきてくれるかもしれない。
「地域人財」という考え方
キタカラでは「人材」ではなく、「人財」と表現しています。 さらにその前に「企業」ではなく「地域」を置いて、「地域人財」と呼んでいます。
それは、労働力としてではなく、地域と一緒に育っていく仲間として関わってほしいからです。
そのために私たちは、次のような支援をしています。
・面接前から始める日本語・文化教育
・配属前の生活・行事・雪国の暮らし方オリエンテーション
・配属後の現地訪問や月次のオンライン面談
・いつでも対応できるLINEでの相談サポート
・企業と一緒に考える、地域人財するための外国人材との関わり方
これらの支援は、制度の運用のためではなく、人と人との関係を育てるために行っています。
外国人材は、地域を一緒に育ててくれる人
私たちは、外国人材を「地域に欠かせない存在」にすることを目的にしているわけではありません。 日本人も外国人も、それぞれの立場で地域と関わり、影響を与え合いながら共に生きていく。 そういう関係を築いていきたいと考えています。
・地域のことを自分ごととして考えてくれる
・町の清掃や行事に参加してくれる
・日常の中で「こうしたら良くなる」と声をあげてくれる
そんな姿が、私たちが定着支援の先に描いている景色です。
定着支援は、関係人口を増やすこと
「定着」とは、できるだけ長く地域に暮らしてもらうこと。 その中で、職場だけでなく、生活の中でも関わりが増えれば、それが関係人口の基盤になります。
たとえ将来、地域を離れることがあっても、 「また北海道に行きたい」「あの店のラーメンが食べたい」「あの人に会いたい」と思ってもらえたなら、それは立派な関係です。
定着支援は、関係人口を増やすこと。 関係人口の増加は、地域の力を底上げしてくれる。 それが、私たちキタカラが取り組んでいる支援の大きな目的の一つなのだな、今回、改めて気づかされました。
お問い合わせ
株式会社キタカラ
電話:090-7641-4582(畠山)
メール:info@kitacarat.com

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