特定技能在留申請「参考様式1-11号」の分割改修:新たに「参考様式1-11-1号~1-11-3号」へ
2024年11月、日本の特定技能制度に関わる手続きが見直され、従来の「参考様式1-11号」が、新たに「参考様式1-11-1号」「参考様式1-11-2号」「参考様式1-11-3号」の3つの様式に分割されました。この改修は、特定技能所属機関に関する申請内容をより具体的かつ分かりやすくすることを目的としています。本記事では、この分割改修の背景、各様式の目的と内容、そして企業や支援機関に求められる対応について詳しく解説します。
改修の背景と目的
従来の「参考様式1-11号」は、特定技能所属機関が提出する文書として利用されていましたが、以下の課題が指摘されていました:
- 内容の包括性と明確性の不足
- 単一の様式にさまざまな情報を盛り込むため、記載項目が複雑でわかりづらいという意見が多く寄せられていました。
- 業務効率の低下
- 入国管理局の審査では、重要な情報が埋もれて見つけにくく、審査が煩雑化していました。
- 法令順守と透明性の強化
- 外国人労働者の雇用環境に関する適切性を確認するため、より詳細で分かりやすい記載が必要とされていました。
これらの課題に対応するため、様式が3つに分割され、それぞれの目的に応じた内容を分けて記載する形式に変更されました。
新たな様式「参考様式1-11-1号~1-11-3号」の詳細
1. 参考様式1-11-1号:基本情報と事業概要
この様式では、特定技能所属機関の基本的な情報や事業概要を中心に記載します。
- 記載内容
- 企業名、所在地、設立年などの基本情報
- 業種や事業内容の詳細
- 特定技能労働者の雇用計画(人数や分野など)
- 目的
受け入れ企業が適切な規模・業種であるか、雇用計画が合理的かどうかを確認するための情報を提供。
2. 参考様式1-11-2号:支援体制の詳細
この様式は、特定技能労働者への支援体制を具体的に説明するために作られています。
- 記載内容
- 労働者に対する生活支援(住居、生活指導など)の内容
- 日本語教育や職場定着支援の計画
- 支援担当者の役職や連絡先
- 目的
外国人労働者が適切なサポートを受け、職場や生活環境にスムーズに適応できるよう、企業側の支援体制を審査するため。
3. 参考様式1-11-3号:法令順守と実績
この様式では、法令順守の履歴や過去の受け入れ実績について記載します。
- 記載内容
- 過去の外国人労働者受け入れ実績
- 法令違反やトラブルの有無
- 労働基準法や入管法の遵守状況に関するチェックリスト
- 目的
法令順守や適切な雇用管理が行われている企業を選別するため。
企業や支援機関への影響と対応
利点
- 記載項目の明確化
- 分割されたことで、各項目が整理され、書類作成が効率化します。
- 審査の迅速化
- 入国管理局が必要な情報を迅速に確認できるため、審査スピードが向上することを期待します。
注意点
- 内容の精査が必要
- 各様式が詳細化されているため、誤記載や記入漏れが審査遅延につながる可能性があります。
- 新様式への移行準備
- 早期に新たなフォーマットに慣れ、内部手続きを見直すことが求められます。
推奨される対応策
- 社内研修の実施
- 人事部門や登録支援機関に対し、新様式に関する研修を実施。
- 専門家の活用
- 行政書士や専門家に相談し、記載内容の適正化を図る。
まとめ
「参考様式1-11号」の分割は、特定技能制度の効率性と透明性を高める重要な改修です。新しい「参考様式1-11-1号~1-11-3号」は、それぞれの目的に応じて情報を整理することで、企業や支援機関にとっても利用しやすくなっています。一方で、記載内容の具体化と精度が求められるため、十分な準備が必要です。
今後も特定技能に関する最新情報を確認し、適切な対応を進めましょう。詳細は、入国管理局の公式ウェブサイトで公開されているガイドラインをご確認ください。

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