「日本語教育」から考える外国人定着のカギ
いよいよ、ここ北海道でも、多くの業種で外国人材の受け入れが当たり前になってきました。
しかし、「採用したのにすぐ辞めてしまった」「地域になじめず孤立している」——
そんな声を聞くことも少なくありません。
原因のひとつは、“日本語力が足りないから”ではありません。
「伝わるはず」と思っていたことが、実は伝わっていなかった」
そんな“すれ違い”が、小さな誤解やストレスを生み、やがて「定着しない」という問題に繋がっていくのです。
なぜ、日本語教育が“定着”に必要なのか?
日本語教育と聞くと、「N3合格」や「読み書き」のイメージがあるかもしれません。
ですが、本当に必要なのは、**現場で使える“生きた日本語”**です。
たとえば現場では──
- 「あの棚から〇〇を取って、ここに並べてください」
- 「このボタンは、絶対に勝手に押さないで」
- 「明日は6時半に集合だから、5分前には準備してね」
こうした“声かけ”が正しく伝わらなければ、作業ミスや安全上のリスクにも直結します。
つまり日本語教育は、単なる語学の話ではなく、仕事のクオリティと安全の話でもあるのです。
職場の外でも、日本語が「壁」になる
地域での生活でも、日本語が分からないことで、外国人材は“孤立”しやすくなります。
- ゴミの分別や収集日がわからない
- 銀行や病院で説明できない・理解できない
- ご近所に挨拶したくても、どう声をかければいいかわからない
こうした困難が続くと、本人の気持ちは萎えていきます。
そして「せっかく来たけど、もう帰りたい」となってしまうのです。
キタカラが考える「定着につながる日本語教育」とは?
キタカラでは、日本語教育を「制度の一環」としてではなく、「人を地域に根づかせる“土壌”」と位置づけています。
私たちが重視しているのは、次の3つです。
① 使える言葉を、使える場面で学ぶ
ただ教室で学ぶのではなく、配属先や地域で実際に必要な日本語を中心にした教育。
配属後にも現場との連携を保ち、「今、困っている表現」をすぐに支援します。
② “素直に学び、動ける”言葉の型を教える
「わかりました」「やってみます」「すみません、もう一度お願いします」など、
学びやすく、成長しやすい“返し方”を訓練します。これは、素直さの言語化でもあります。
③ 日本人側の「やさしい日本語」も支援
“伝わらない”を“伝え方”の問題として捉え、現場担当者に向けたやさしい日本語導入支援も実施しています。
両側から歩み寄ってこそ、信頼関係は育まれます。
「伝わる」ことは、心がつながること
言葉が通じるというのは、「作業ができるようになる」だけではありません。
「ありがとう」が届く。「困った」が言える。
そんな日々の積み重ねが、やがて「この職場で続けたい」「この町で暮らしたい」という気持ちを育てていきます。
外国人材が地域に根づくかどうかは、制度ではなく“ことばと心の距離”が決めるのかもしれません。
キタカラがサポートします
キタカラでは、受け入れ企業に向けて、
- 「やさしい日本語」導入支援
- 一貫した日本語教育支援(入国前~配属後)
- 外国人材に寄り添う現場育成担当者の研修
をご提供しています。
「人材が定着する企業」とは、“言葉の壁”を乗り越える努力ができる企業です。
一緒に、伝わる職場づくりを進めていきませんか?

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